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スポーツは体に悪い? 外傷性頚部症候群 (むち打ち損傷)


スポーツは身体に悪い。

 

こういわれると「えっ?」「うそ?」といわれる方が多いと思います。

 

しかし実際にスポーツは身体に悪いと私はあえて言いたいです。

 

特に本格的に競技スポーツをしている方、身体のコンディション作りをしっかりすること、疲労を感じたら休息をとること、故障したら練習を休み外傷を治すことこれを守らなければ、選手生命が短くなるばかりでなく、生涯を通じて悩むことになる痛みや体の不調を抱えることになるかもしれません。

 

今回は、本格的にスポーツをしたことで、治癒が遅くなった症例をご紹介します。

 

現在当院の近くにあるプロ格闘技団体の選手が5月18日(日)にジャーマンスープレックスという技を受けた際に首を痛められて通院していらっしゃいます。

 

いわゆる「むち打ち損傷」です。

 

むち打ち損傷は、身体の上に乗っている頭が、衝撃により、首の動く範囲を超えて動いてしまった様が、まるで鞭がしなったときのように見えるためについた俗称です。

 

実際には、外傷性頚部症候群、頚椎捻挫が正式な名称になります。

 

首の痛み、首の可動域制限、頭痛などが主な症状になりますが、場合によってはめまい、吐き気、耳閉感、のぼせなどの自律神経症状が出ることもあります。

 

頚椎捻挫は、鍼灸治療が有効なため、保険適用の6疾患の一つにも入っています。

 

頚椎捻挫の治療は、外傷治療の基本と同じ、安静と固定です。

 

もちろん、痛みを我慢して、運動を続けることは避けなくてはなりません。

 

彼の団体は、定期的に週に一度土曜日の試合と日曜日に不定期で、遠征に出かけたり、イベントで試合をします。

 

彼は5月19日に初めて来院されたのですが、初診時は、痛みのため、まったく首が動かない状況でした。

 

まったく動かないのにもかかわらず、5月24日の試合に出たいから良くしてほしいとのこと。

 

私の見立てでは、どう見ても最低3週間、まあ1ヶ月は、激しい運動はしないほうが良い状況でした。

 

骨折の有無を確認して、2日に1度ペースで3回、月・水・金曜日と超音波と針灸の治療をしたところ、若干痛みが軽くなったから試合に出ると首が動かないロボットのような動きで私に言う彼。

 

無理だからやめておいたほうが良いという私。

 

何しろ4月にデビューしたばかりだから、試合がしたい。それにもう試合のカードは決まってしまっている。と言い張る彼。

 

止むを得ないので、無理だと思ったらすぐにギブアップするように伝えて、彼を送り出す私。

 

はっきりいって100パーセント悪化するとわかっていたのですが、どうしてもやるという彼をとめることができませんでした。

 

心配になった私は、一度プロレスというものを見に行こうと思い治療をした次の日に彼の試合を見に行きました。

 

はっきりいってベッドの上で起き上がるのもしんどそうだった彼、まあ試合には出られていないはずと思って、試合に行ったのですが、なんと彼は、ロープをくぐり颯爽と出てきました。

 

なんと言う根性でしょう。さすがプロフェッショナル。

 

ロープに振られる反動なんかに耐えられるはずがないのに、ロープに振られ、張った押されるほどに殴られ、首を踏まれる。

 

心の中で頼むからやめてくれと思いながら、観戦しました。

 

試合は、ホールされて負けてしまったのですが、彼の根性を私は賞賛しました。

 

話は、横道にそれるのですが、今回が、生まれて初めて直接生見るプロレスでした。

 

その迫力、興奮には、目すべきものがあり、また見に行こうと考えております。

 

次の月曜日、案の定、首は明らかに以前より動かない状況で、来院されました。

 

さすがに彼も無理であることがわかったらしく、とりあえず2週間試合を休場することを決められました。

 

一般の方ならば、治るのに1~2ヶ月、場合によってはそれ以上かかると思われる状況。

 

2週間で動けるようにしなくてはならないのかと心の中でため息をつきながら、治療を開始しました。

 

しかし、さすがに首を普段から鍛えているプロレスラーです。

 

治るスピードはとても速く、見る見るうちに症状は軽減していきました。

 

2週間がたち、試合の前日6月13日に試合前の最後の治療をしたときには、多少痛みは残るが、首はほぼフルで動くようになりました。

 

そして今日6月15日、復帰後の初めての治療に来院される予定です。

 

試合は見に行けなかったのですが、首はあまり痛まなかったと言って来院されることを心から望んでいます。

 

競技スポーツをしている場合、自分の成績やチーム内での役割を気にするあまり、本来であれば治療や安静保持が必要な状況でも練習をしたり、試合に出ないといけないことはあります。

 

しかし、そうすることで、症状が治る機会を失い、プレーの質を落としたり、選手生命を短くすることは良くおこります。

 

無理をすることで、本来であれば治る症状であってもその競技をやめた後にも古傷として一生のこることも間々あります。

 

スポーツをしてケガをしたときは、決して無理をせず、十分な治療時間をとり、しっかりと治すことが、結果的にプレーを向上させ、選手生命を長くすることにつながります。

 

スポーツをされる方は、くれぐれも無理をなさらないようにお気をつけください。

 

鍼灸治療・柔道整復の治療は、外傷を治療にとても有効な医療です。

 

ぜひ鍼灸整骨うりずんにご相談ください。l

 

 

昨日、アップした記事の続報です。

 

近くにあるプロレス団体「海援隊道場」の選手が「外傷性頚部症候群」、俗に言う「むち打ち症」になってしまった方の治療をさせていただいていて、その方の復帰戦が先日の土曜日にありました。

 

そして昨日、復帰戦後に治療にいらしたのですが、首の状況は、悪化していませんでした。

 

スリーパーホールドなどの首に直接ダメージを与える技を受けた際には、痛みが出たそうですが、試合をするのに邪魔にはならなかったそうです。

 

来院されたときの状態も治療直後よりは可動域に制限がありましたが、治療をすることで、解消できる程度でしたので、一安心です。

 

まだ完治したわけではないので、継続して来院していただきますが、新たに首にダメージを受けない限り、良くなっていくと思います。

 

むち打ち症の場合、程度にはよりますが、治癒にいたるまでに、3週間から長い場合には、1年以上かかることがあります。

 

また、十分な治療をしなければ、一生首の痛み、頭痛、様々な自律神経症状に悩まされることもあります。

 

もし、交通事故やスポーツなどで、むち打ち症にかかったら速やかに適切な治療を受けるようにしてください。

2014/06/16

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プロフィール

 

 

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    鍼灸師
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