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「子宮内膜症のお話し」4 東洋医学的、子宮内膜症おこる理由。

千葉市中央区婦人科疾患特化型 鍼灸院 鍼灸・メディカルアロマ・よもぎ蒸しの鍼灸整骨うりずんです。

シリーズで「子宮内膜症のお話」をしています。

前回は、「子宮内膜症のお話し3-2」ということで、東洋医学的にみて「痛み」はなぜ起きるのかということについてお話しました。

「子宮内膜症のお話し3-2」では、

★人間の器官には、守るべき順番があり、大切な内臓、肝臓・心臓・脾臓(膵臓)・肺・腎臓などに、いきなりダメージを与えないように、まずは、筋肉や、生殖器官である子宮・卵巣など、あまり生命維持には、かかわりのない器官に症状を出すということ。

★痛みの大切なはたらきとして、体が、脳に疲労の状態を教え、養生を促している反応であるということ。

を紹介させていただきました。

 

今回は、「「子宮内膜症」など、器質的疾患は、機能的な痛みが出ていても、養生せずに放置したことにより起きている可能性があるんです。」というお話ししたいと思います。

痛みは、自律神経が出す疲労状態のサインです。

自律神経は、その人の生活環境に合わせて、内臓(五臓六腑)が、機能しやすいように働いています。

その人の生活環境の中での負担が、特定の内臓に疲労をかけやすいものであると、その内臓を守るために関連する体表部位に痛みが出ます。

たとえば、食べ過ぎをすると、消化吸収に関連がある脾臓(膵臓)や胃に関連する背中や脛の筋肉に痛みが出ますし、ストレスや睡眠不足などがあれば、心臓にかかわる、肩甲骨の間や頭部に痛みが出たり、水分のとりすぎや体の冷やしすぎがあれば、腎臓や膀胱に負担がかかり、腰痛、下半身のむくみ、冷え、などがおこります。

子宮や卵巣などの生殖器官には、どの内臓に負担がかかっても、血行不良が起きますので、体調不良の時には、生理痛の悪化や生理不順になることがあります。

これらの症状は、「内臓に負担がかかっているから少し休みなさい。」と自律神経が脳に教えている反応です。

症状は、日常生活の悪習による疲労から、内臓を守るために起きています。

その原因となる生活環境を変えなければ、「腰が張っているみたいだな」「肩が凝っているな」「今月は、生理が、重かったな」等、症状のみの「機能的」な(特に組織や器官に異常がない)痛みが、実際に組織自体に病変がある「器質的」な病気になってしまいます。

もちろん、いきなり、肝臓・心臓・膵臓・肺・腎臓など、いわゆる五臓といわれる大切な臓器に症状が出ることはあまりありません。

まずは、「五臓」よりも体の外界に近い内臓である「六腑」胃・大腸・小腸・膀胱・胆のう・三焦(エネルギーや水の流れなどをコントロールする機能)」や子宮・卵巣などの生殖器官に、「炎症」や「潰瘍」、「結石」や「異所性の細胞増殖(子宮内膜症や腫瘍など)」などの器質的な疾患がおこります。

子宮・卵巣に目を向けてみます。

子宮や卵巣は、そのサイクルを見ると、おおよそ 1か月をかけ、 卵巣では、卵子を作る→排卵する、同時に子宮では、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くする→受精卵の着床がなければ、古い子宮内膜を捨てる(生理)という仕事を初潮から閉経まで、ずうーっと繰り返します。

継続する不摂生、ストレス、過労は、体にとって危機的状況であり、体は体を守るために、緊張し、交感神経優位な状態にします。

交感神経優位な状態では、大切な内臓の働きを守るために、中心の血流を上げ、末梢の血流を抑え、全体の調節として、血液を捨てる作業を毎月繰り返す、子宮や卵巣に血液をなるべく送らないようにします。

ちなみに、子宮や卵巣以外の組織は、交感神経が優位な状態になり末梢の血管が収縮すると血液を集めるために炎症を起こし、疼痛や緊張、冷えなどの症状を出します。

「子宮内膜症」を患っている方に、首肩の凝り、頭痛、冷え症などの症状が多いのは、全体として、末梢に血液を送らないようにしているためと考えることができます。

一方、子宮は、妊娠した時に、交感神経優位になったからといって、容易に子宮の筋肉が緊張・収縮してしまうと流産してしまう可能性があるため、交感神経が優位になると、しなやかさを失い、柔らかく緩むという性質があります。

ただし、妊娠が成立していない状態では、子宮は、せいりをおこして、不要な子宮内膜を絞り出さなくてはいけません。

子宮を収縮させる物質は、プロスタグランジンという発痛物質なのですが、弛んだ子宮を収縮させるために、プロスタグランジンを大量に分泌させなくてはならないため、必要以上に強い子宮収縮と強い生理痛がおこります。

実際には、「子宮内膜症」の発症の原因は、解明されていないのですが、現在のところ一番有力な説は、「子宮内膜逆の流説」です。

継続的な内臓の疲労による骨盤内臓器への血行不良が、子宮筋の過度の収縮による月経血の逆流を引き起こし、子宮内膜の腹腔内定着、さらなるプロスタグランジン分泌の必要性から起こる異所性の子宮内膜の増殖を引き起こし、「子宮内膜症」になってしまうと考えられるわけです。

東洋医学の治療をする上で、大切なのは、子宮と卵巣で何が起きているから、「子宮内膜症」が起きるということではありません。

むしろ、「子宮内膜症」になってしまったというのは、あくまでも結果であり、東洋医学では、生活習慣や全身の状態が、どうであるから「子宮内膜症」になったのかというプロセスを分析して、治療することにより、症状を改善していく方法を取ります。

たとえば、体は、冷えているのか、過労やストレス、生活の不摂生により、疲労を受けている五臓は、どこだから、「子宮内膜症」になってしまったのか?を見つけ出し、根本からの治療をすることで、「子宮内膜症」により起こっている不快な症状が出なくなるようにします。

次回は、「子宮内膜症」に対するうりずんでの治療についてお話ししたいと思います。

2016/09/17

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