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シリーズ 陰・陽・木・火・土・金・水のお話 その5 五行 火 について


今シリーズ その1から3では、大まかに陰陽五行について、その4から、五行の木・火・土・金・水のそれぞれの要素について一つ一つお話させていただいています。

 

今回は、五行の「火」についてお話いたします。

 

まずは、自然界にある「火」について考えて見ましょう。

 

「火」は、燃えて物を温めたり焼いたり、光を当て周囲を照らします。

 

生物は、光にあたり温められると大きく美しく成長します。

 

「火」は、人間が文明的な生活する上で最も大切な働きをしています。

 

「火」がなければ、安全な食事・明るく温かい環境・便利な文明の機器は生まれず、人間らしい生活は、成り立たちません。

 

「火」は燃え始めると周囲を燃やしながら、燃えるものがある限り燃え続けます。

 

周りで「火」をコントロールしてやらなくては、生活するうえで適当な量の「火」を得ることはできません。

 

「火」が、うまく燃えているときは、熱や光を発し、全体を温め照らしてくれます。

 

しかし、「火」の勢いを上手にコントロールしなければ火事がおきてしまいます。

 

また反対に燃料が少なくなったり「水」をかけたりすると勢いがなくなり消えてしまいます。

 

物を温め、明るくし、大きく美しく成長させる働きがある一方、他要素との協調がなければコントロールが難しいのが「火性現象」です。

 

自然界では「太陽光」や「炎」「放射能」など、季節では「夏」、一日では「昼」、色では「赤」や「紫」、方位では南、物質では、発光するもの、発熱するもの、エネルギーを発するもの、現象では晴天、温熱、暑熱、電光など、人物では支配者・知者・学者・美人・発明家・美術家などを表します。

 

東洋医学では、「心」「心包」「小腸」を表します。

 

東洋医学では、「心」「心包」「小腸」は、西洋医学の心臓・心膜・小腸のみではありません。

 

「心」「心包」「小腸」は、「火」の属性を持つ生理現象を含めて捉えられます。

 

「火」の属性にある「心」の働きを挙げてみましょう。

 

1 心臓のポンプ作用で、血液にのせて栄養と熱を末梢にとどける

 

2 呼吸・循環・意識などのいわゆるバイタルサインを司る。

 

3 精神活動・思考活動を司る。

 

4 「心」の状態は顔面部、特に目や舌に現れる

 

心臓が循環や呼吸の中心であることは、西洋医学と共通の認識ですが、精神活動にかかわっているということは、東洋医学独特の考え方です。

 

心臓は、命の火が燃え続けている間は、自から動き続けます。

 

生まれつきの心疾患や心臓への外からの刺激が加わらない限り、「心」の機能がもとで、その動きを止めることはありません。

 

しかし、「心」は、コンロールすることが難しく、「木(肝)」「土(脾)」「金(肺)」「水(腎)」との協調が必要です。

 

「木=肝」「土=脾」「金=肺」「水=腎」など他の要素のバランスが悪くなると、「火」の性質を持つ「心」をコントロールすることができなくなります。

 

「心」の働きをコントロールできずに「心」が暴走すると

 

・心臓自体に強い動悸や痛みがおきる

 

・「火」の特徴である「熱」が体の上部に上がり興奮・焦燥・不安・不眠などの精神症状

 

・発作性の顔面紅潮

 

などの症状が出ます。

 

エネルギー不足で「心」の働きが悪くなると「心」にエネルギー不足が起こると

 

・労作時の動悸・不整脈・息切れ

 

・全身に熱をめぐらせることができないための疲労

 

・脳を温めることができないために不安・睡眠不良・情緒不安定

 

・顔面蒼白

 

などの症状が出ます。

 

全身的に血行不良がおきやすく「心」につまりが生じれば、胸痛、狭心症、心筋梗塞などが起こります。

 

東洋医学の病態把握では、最もバランスが崩れている1つの要素のみが、病態を作り出しているとは、考えません。

 

火の属性である「心」に何らかの失調をきたした状態では、全体の陰・陽・木・火・土・金・水のバランスが崩れ、病態が出来ていると考えます。

 

ですから、「火」の要素である「心」の機能が最も落ちている状況では、それを助ける「木」の要素である「肝」・「心」が抑えている「金」の要素である「肺」、「心」を抑えている「水」の要素である「腎」、「心」が助けている「土」の要素である「脾」、それぞれの要素に対してもアプローチをして、全体のバランスをとります。

 

発作性の顔面紅潮・動悸・息切れ・不整脈・胸痛・精神症状などには、「心」の要素の失調が疑われます。

 

もちろん「心」の症状に関しては、命にかかわる病状も多いため、病院を受診して医師による西洋医学的バックアップが必要と考えます。

 

「火」の属性を持つ「心」の異常は、急激な症状の変化を起こすことが良くあるからです。

 

しかし同時に、全体との協調が必要な「火」の性質を持つ「心」に異常がある場合、他の要素の不調が複雑に絡み合っていることが多く、病態が複雑です。

 

そのため、対症療法的な治療のみだけではなく、五臓六腑のバランスをとることで、症状を改善に導く東洋医学も受けることが症状の軽減につながると考えております。

 

やはり理想的な命の火の消え方は、加齢により「火」を燃やすエネルギーがバランスよく少なくなり、「心」の勢いが穏やかに落ちていく老衰だと思います。

 

「心」の症状が出るときは、五蔵のバランスがかなり崩れているときです。

 

そうなる前に休息をとり、それでも良くならないときは、西洋医学の診断名がつく前に東洋医学的な治療を試していただくことをおすすめいたします。

2014/08/29

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